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【日々種まき】#4キャリアデザイン

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約5分
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熱燗が恋しい季節になってきました。企画営業・吉井です。

人と話す機会が増えると知らないことを知る機会が確実に増える。
自分で実際に出会って、聞いてわかる本当のこと。
私はそれを【日々種まき】と呼んでいる。
自分の中に種をまいている感覚だから。

コロナ禍で働き方も変化し、「複業」や「ワーケーション」という言葉も広く浸透してきました。働き方を考える…から生き方を考える人が増えているようにも感じています。

今日は、少し私のキャリアデザインについてのお話を…
私自身、コロナ禍以前から、ここ、メリットに籍をおきながら「臨床美術士」としても活動しています。
自分自身が50代、60代になった時どういう生き方をしていたいか…ということはぼんやり考えていましたが、「臨床美術」との出合いは突然やってきました。

キャリアデザインとは、自分自身が将来どのような仕事・働き方をしたいのか、ビジョンを明確にしたうえで行動に移すことです。会社や上司によってキャリアや働き方を決定されるのではなく、あくまでも自分自身が主体となって自律的に考え、キャリアを構築する意味で使われます。

5年前のちょうど今頃
制作物の納期が重なり毎日午前様のような日々だった私の仕事に強制的にストップがかかりました。
小学生だった息子2人が立て続けにインフルエンザになったのが最初のきっかけでした。
長男がインフルエンザだとわかった休日診療。
駐車場の車の中で熱のある息子を乗せたまま、私は各所に電話をかけ明日の取材調整に追われていました。

「おかあさんごめんね。ボクのせいで」

ハッとさせられました。

「違うよ、◯◯(長男)が悪いんじゃないよ。明日からお休みする為にちょっとだけ仕事させてね」

それでもやるしかなかったから、駐車場で電話を続けました。

数日後、次は次男がインフルエンザに。
正直、「やばい…また出勤が遠のいた」と思いました。
当時の私は、頭から仕事のことが離れず目の前のことをちゃんと見ることができていなかったのです。そんな私に子どもたちが気付かせてくれたのだと今となっては思っています。
次男は高熱にうなされ少し異常行動がみられました。子どもから目を離すことができない状態を強制的に作られて初めて諦めがつきました。

「今は仕事のことを考えるのはやめよう。この子達のそばでゆっくり過ごそう」

そう決めたことで、スッと楽になる自分を知りました。

寝ている子どものそばで、読書。
過去に読んだ本を何冊が引っ張り出し寝ている子どもの横で読みはじめたすぐのこと。ふと、文章の中でどうしても気になるワードが現れました。きっと以前読んだときは気にもならなかったワードだったのだろうと思いますが、無性に気になりすぐに検索しました。(そのワードが何だったのか今となっては覚えていませんが)検索すると「臨床美術」という言葉が目に入ってきました。
その瞬間、雷に打たれたような(とはこういうことなのか?)衝撃が走りました。
なぜだかわかりませんが、その言葉を見ただけなのに衝撃とともに「やっと出会えた!」という感動のような興奮を覚えワクワクが止まりませんでした。もうそうなったら止まりません。「臨床美術」についてひたすら検索し、臨床美術についての書籍もすぐに注文しました。 

臨床美術とは、絵やオブジェなどの作品を楽しみながら作ることによって脳を活性化させ、高齢化の介護予防や認知症の予防・症状改善、働く人のストレス緩和、子どもの感性教育などに効果が期待できる芸術療法(アートセラピー)のひとつ。 はじまりは1996年、医師、美術家、ファミリーケア・アドバイザーがチームとなって実践研究がスタートされました。

息子たちは登校、私は通常の仕事モードへと。
日常に戻った私は、仕事モードに切り替えると同時に、まずは私自身が臨床美術を体験するべく講座の参加申込みをしました。仕事モードに戻ると、やっぱり休日でも頭の中は常に仕事のことがぐるぐる巡り、寝ていても、リアルな仕事の夢に疲れる日々。校了に間に合わず印刷会社に駆け込む夢だったり、急にデータが消える夢だったり…(笑)

休日。申し込みをしていた初めての臨床美術講座に行きました。
その時体験した率直な感想としては、
「とにかく脳が最高に気持ちいい」「いつも仕事から離れることができなかった脳がリセットされ、脳が喜んでいるのがわかる」でした。

「そう言えば、こんなにただただ目の前の、自分のことだけにどっぷり集中したのっていつぶりだろう」

その心地よさは、数日間続きました。

「この心地よさを多くの人に知ってほしい。私も学んでみたい」
そう思うまでにさほど時間はかかりませんでした。

あれから、5年…
臨床美術士として、少しづつですが、高齢者や子どもたち、社会人向けに講座をさせて頂いています。
先日は、ここ、メリットに市民農園から届いた掘れたての「さつまいも」をモチーフに、高齢者施設で講座を行ってきました。認知症の方も数名いらっしゃいましたが、目の前に集中される姿はこちらが驚くほどです。

絵を描いてから食べると格段に美味しく愛おしく感じるものです。

臨床美術と出会って、
臨床美術士として活動することで、
収入以外に、自分自身の心のケア、スキル、新たなコミュニティなど人生を豊かにしてくれる多くのことを得ている実感があります。それが、ここ、メリットの仕事に生かされているのは言うまでもない事実ですね。

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