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【日々種まき】#6 平気で部下を追い詰める!?クラッシャー上司と呼ばれる人たち

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吉井です。
春生まれだからなのか、この時季はやっぱりワクワクします。
今年の誕生日は娘からビールサーバーが届きました!
母を想って毎年色々考えてくれているのだろうと思うと嬉しいものですね

人と話す機会が増えると知らないことを知る機会が確実に増える。
自分で実際に出会って、聞いてわかる本当のこと。
私はそれを【日々種まき】と呼んでいる。
自分の中に種をまいている感覚だから。

先日、ある1通のLINEメッセージが届きました。
ご無沙汰だった友人からだったのですが、
めずらしい人からのLINEだなって思ったのと同時に内容に少々驚いたのでした。

メッセージ内容はざっくり
「上司からのパワハラで病んでしまって現在休職中。ちょっと話を聞いて欲しい」
というようなものでした。

採用情報を扱っているという仕事柄なのか、
「仕事」に関する相談は以前からよく頂くのでこういう相談がきたから驚いたわけではないのですが…

この内容の何に驚いたのか、
それは、「パワハラにあう」ことに、「うつ病と診断される」ことに、ほど遠いと感じる彼女からの連絡だったからでした。

私の知っている彼女は、容姿端麗、幅広い人脈をもち、スポーツ万能、いわゆる地頭が良く誰が相手でも物怖じせずに発言できるオールラウンドプレイヤーといった感じの女性だからでした。
正直「え?あなたがパワハラで訴えられたとかじゃなく??」って思わず冗談めいた返信をしてしまいそうなのをしばらく堪えたくらいでした。

「できれば早く会いたい」という彼女に、
「いいよ!今日会おう」と返信して彼女のタイミングで待ち合わせることにしました。

もともとスタイルの良い彼女がさらにスレンダーになっていたけれど、トークは相変わらず…というか、せきを切ったように喋りだしたのでまだ半信半疑の私だったのですが、
タイミングを見計らって「ねぇ、何か注文しよっか!珈琲でいい?」とひとまず落ち着こうと切り出してみると、大の珈琲好きだった彼女が薬の影響で珈琲をやめていると。「やっぱり本当なんだ」なんだかとてもショックでした。
「そっか。じゃ、私パフェ食べるけど何がいい?」
「本当は甘いものもあまりよくないけど珈琲我慢してるし、たまにはいいよね」

パフェを食べながら、彼女をこんな辛い状況に追いやった人の話を聞こうじゃないか!
…そこからアラフィフ二人で4時間。

彼女の「パワハラ話」を聞きながら思い浮かんだのは「クラッシャー上司」
以前ある人から借りて読んだ本の中の事例に似ているなと思ったからでした。

読んだ本はこちら
クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち
著者:松崎 一葉
出版社:PHP研究所               
                      この本によると
クラッシャー上司とは、部下を厳しい言葉で叱責し、精神的に潰しながら、どんどん出世していく人を指します。社員の休職・退職につながるなどのリスクがあるものの、上司本人には「自分は善である」という確信があり、部下を追い詰めていることに対して罪悪感がなく他人への共感性が決定的に欠如していて精神的に未熟な「デキルやつ」。自覚がないことが多いため対策が難しいとされています。

「クラッシャー上司」という単語は、産業精神医学を専門に各契約企業で数多くのメンタルヘルス不全の治療・予防システムに取り組んでおられた元・東京慈恵会医科大学教授の牛島定信氏およびこの本の著者である筑波大学大学院教授の松崎一葉氏によって命名された言葉なのですが、
もともとは部下を潰していくことから「潰し屋」と呼んでいたのをこの問題を広く広めることの重要性を強く感じられて「クラッシャー」という名称に置き換えたのだそうです。

クラッシャー上司の特徴

  • 「ほめる」ことができない
    マイナスに対する指摘は多いがほめることができないという特徴があります。多くの人は仕事で評価されたいという承認欲求を持っており、それが満たされることで仕事へのモチベーションが高まるのです。クラッシャー上司に欠けているのは、部下の立場になってその気持ちを想像して共感する力だといえるでしょう。
  • 同調圧力
    相手に同調圧力を押し付け、反論の余地を与えないのもクラッシャー上司の特徴です。団結は悪いことではありませんが、団結を目的にしてしまうのはビジネスにおいて本末転倒といえるでしょう。上司が「こうだ」といえば部下は従うしかない、反論しづらいといったデメリットが生まれることも考えられます。
  • メタ認知がない
    メタ認知とは、自分の言動を客観的に見ることで、それを行う能力のこと。メタ認知がないと共感力がないため、無責任な言動に傾きやすくなります。クラッシャー上司の無責任な叱責は、メタ認知がないことに起因しているとの考え方もあるほどです。
  • 自分は正しいと思っている
    クラッシャー上司は会社内で仕事ができると認識されている場合が多いため、マネジメント能力にも自信があり、「自分の言動は相手を育てるために正しいこと」と考えてしまいがちです。また、自分のミスを指されることを嫌い、そのようなことが起こると怒ったり部下にミスをなすりつけたりすることも少なくありません。
  • 承認欲求が強い
    クラッシャー上司の根底には「何に対しても認められたい」という承認欲求の強さがあります。自分が賞賛されたい、承認されたいという欲求があまりに強すぎるため、仕事にすべてを注ぎ込んでしまう傾向にあるとされています。また、クラッシャー上司の承認欲求レベルを超えたイノベーションを達成しようとする部下のビジョンに共感できないため、「現実を知らない」などと貴重な人材をつぶしてしまう場合も考えられるでしょう。
  • 自己防衛が強い
    自己防衛が強いこともクラッシャー上司の特徴です。自分を守ることに必死なので、部下のささいな失敗に対しても過剰に反応し、必要以上に責めてしまいます。さらに、失敗の後始末を部下本人にやらせず、別の部下やクラッシャー上司自身で行ってしまうのです。

これらの特徴の程度には、人によって差があり、部下の潰し方も人によって異なるようです。本書ではクラッシャー上司の実例が3つ取りあげてありました。

クラッシャー上司の実例

実例上司A/つきっきりの指導

「自分は善である」という確信が強くまったく悪意はないが共感性の低いクラッシャー上司A。自分への要求水準が高く仕事のやる気にも満ち溢れ、飲み会でも気遣いができる評判のよい女子社員Fは、クラッシャー上司Aから期待され、厄介なクライアントの案件を任された。クラッシャー上司Aは、「お前ならやれるはず」「困ったら聞きに来い」「俺もキツイ仕事でしごかれてここまで来た」などとFを叱咤激励。Fは期待に応えようと全力で働いた。クライアント側の落ち度でFは依頼された設計の全面やり直しを言い渡されてしまう。すると上司Aは、Fのやり直しにつきっきりとなり、食事やトイレのタイミングまでFに合わせるようになった。少しでもミスがあると、叱責をくりかえし「お前の能力に期待していたのに…」とため息をつき「やっぱり無理か」と天を仰いだ。依頼先への再度のプレゼンの後、Fは自宅で身体が動かなくなり、欠勤が続くようになった。産業医の面談により、うつ状態と診断。一方の上司Aには悪気はなく、自分の言動が「善」であると確信していたという。

実例上司B/共感欠如の完璧主義者

完璧主義という以上の拘りがあって、やらなければいけないと考えたことを徹底的にやるクラッシャー上司B。このBに潰された部下はたくさんいるがその中のひとり入社3年目の男性社員Gの事例。明朗快活で根性もあり、営業戦力としてBがいる営業2課に配属された。上司Bは、難攻不落といわれていた営業先をGに任せた。Gは当初、順調に受注を伸ばしていたが、営業先の担当者が変わったことをきっかけに、受注が減少してしまう。すると上司BはGに対し、次から次へ厳しい質問や要求を投げつづけるようになった。タフなことで知られたGも、思わず人前で泣きだしてしまったほどだ。
Gはそれでも懸命に自分を鼓舞し、改善策を提案。営業先からの評価も得られた。ところが、上司Bの態度は依然として冷ややかだった。結局、上司BはGを一言も褒めることなく、すぐさま次の営業先の仕事に取り組むよう指示した。自分の興味が向くもの以外への想像力がまったく働かず、他者に共感することもできない上司Bには、懸命に仕事をした部下を褒めることなど、考えもつかなかったのである。
Gの顔からは次第に笑顔が消えていき、半年後、ついに辞表を提出するに至った。

実例上司C/薄っぺらなクラッシャー

クラッシャー上司Cは、悪意のあるタイプである。要領がよく、社内での立ち回りがうまいため、順調に出世してきたが、権力を手にすると薄っぺらな悪事を働くようになった。善という確信をもってはいるが、上司Aや上司Bと比べるとその度合いは低い。わかって部下を攻撃しているようにも見える。
総務部人事課の部長であるクラッシャー上司Cは、新たに自分の下に配属された課長Hと年齢が近いことから、出世競争の要注意人物であると捉えた。経営陣の間で、課長Hが褒められている噂を耳にすると、上司CはHのもとにやってきて、「ボクのこと、みくびっているのかなぁ」などと発言。さらに、H以外の部下を引き連れて飲みにいくなど、周囲から見てイジメと取られかねないような行動を取り続けた。
それでもHは、上司Cに気を遣いながら仕事をするように心掛けた。だがその約半年後、Hは耳鳴りやめまいを経験するようになり、その症状は1年半も続いたという。
幸いなことに、経費不正使用が発覚したことから、上司Cは左遷されることになった。それを境に、Hの身体的不調はまたたく間に回復していった。

今回話を聞いた私の友人である彼女の上司は、
この本の中に出てくる“実例上司C/薄っぺらなクラッシャー”によく似ているなと感じて、「クラッシャー上司」のことを思い出したのでした。

これまで何人もの社員がそのクラッシャー上司に潰されてきたことを知っている彼女はギリギリまで負けまいと頑張っていたそうです。
でも身体に症状があらわれはじめドクターストップ。
彼女は、その上司のことを「でも仕事はデキルんだよね」と言いながらも「自分が休職したことでターゲットがかわるのが心配」だと言っていました。

最後に
職場にいるクラッシャー上司への対策として本書には、以下のようにあります。
もし、実例に似ている状況にいる、いま辛いと感じている、自分自身を責め続けている、そんな人がいたら参考にしてみてください。

自分の職場にクラッシャー上司がいる場合、まず大切なのが、なぜ彼らが部下を潰すような言動をするのかを理解することである。
クラッシャー上司は情緒不安定で小心者であり、その根底には不安と焦燥感がある。クラッシャー上司の言動に対して、「辛い生育環境があったのだろう。お気の毒さま」などと「上から目線」で眺めることができると、いくらか気楽に接することができるようになるだろう。
また、会社の同僚たちと被害者感情を共有し、閉塞感から脱出することも大事である。クラッシャー上司の言動が始まった時にどう対応するか、同僚たちでマニュアルをつくることも、被害者感情のシェアとなるため有効である。
さらに、自分の身を守るためには、自分の限界点を知り、心身が破たんする予兆を認識しておくことも必要だ。ストレス反応の核にあるのは「億劫感」と「認知の歪み」である。その核からどのような症状が噴出するかは人によって異なるが、いずれにせよ、自分が健康的なときのストレス反応を把握し、的確にモニタリングしつづけることが大切である。

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