こんにちは!
医療情報ポータルサイト「ドクターズ・ファイル」の鳥取島根エリアの編集担当の佐々木です。
今回は、受診の時に意外と困る「○○内科」の使い分けについて、書いていこうと思います。
風邪や体調不良の時など、受診する機会の多い「内科」ですが、
いざ、どこに行こうかと見てみると
「呼吸器内科」「消化器内科」「循環器内科」「神経内科」などなど、
同じ内科のクリニックでも細分化された科目が標ぼうされていることもあり、
「え、自分の症状ってどの内科なんだろう??」と悩まれたことってないでしょうか?
そもそも「内科」って何だろう?
「内科」とは、手術を行って治療をする「外科」に対して、
主にお薬を使っての治療を専門とする科目といったイメージになります。
対応する範囲は、私たちが普段 風邪や発熱から腹痛、軽いけがまで色んな悩みで受診しているように、内臓や神経、関節や骨など多岐にわたります。
そこで内科の中でも、より専門的な内容に対応するために、
各器官や病気・疾患などに分かれているのが「○○内科」というわけです。
内科の種類と対応するケースについて
内科の種類と、その科が対応するケースがわかれば、
「どのクリニックにいくか」など、普段の体や体調の悩みにも活用しやすいですよね。
クリニックの標ぼう科目で多いものなど、私たちにとって比較的身近な科目としては
●一般内科(総合内科)
●呼吸器内科
●消化器内科
●循環器内科
●内分泌内科
●代謝内科
●神経内科(脳神経内科)
●心療内科
などでしょうか?(抜けがあったらすいません、汗)
あとは、細かい疾患や臓器に分かれた
「糖尿病内科」「胃腸内科」「腎臓内科」「肝臓内科」「心臓内科」「血液内科」
といった科目を標ぼうされているクリニックもあるかもしれません。
疾患や臓器名が付いた科目はイメージしやすいかもですが、
循環器や内分泌、脳神経といったワードが付いたものはあまりピンとこないのではないでしょうか?
簡単にお話しすると、
- 呼吸器内科
咳や痰、息切れ、息苦しさ、ひゅーひゅーなど様子のおかしい呼吸、胸の痛みといった
呼吸に関わる症状や病気、疾患などを扱う内科 - 消化器内科
消化にかかわる臓器
(食道・胃・小腸・大腸・肝臓・胆のう・すい臓)
の病気や疾患などを扱う内科 - 循環器内科
心臓や血管、リンパ管の病気や疾患などを扱う内科 - 内分泌内科
ホルモンの分泌にかかわる病気や症状などを扱う内科 - 代謝内科
食べ物を体に取り込んでエネルギーにかえる「代謝」に関わる病気や疾患、
主に糖尿病や生活習慣病などを扱う内科 - 神経内科(脳神経内科)
脳やせき髄、神経、筋肉の病気や疾患などを扱う内科 - 心療内科
ストレスや緊張など心のことが要因で、現れる体の不調や症状を扱う内科
といったイメージになります!
※正確かつ詳しい情報は医療機関のサイトなどをご確認ください。
「なるほど!」と思うものもあれば、
内分泌内科のように「ホルモンの分泌にかかわる病気って??」と
すぐには理解しづらい科目もあると思います。
※ちなみに、内分泌内科は、女性に多いバセドウ病や橋本病といった甲状腺の病気や、
骨粗しょう症も対応されているので、気になる症状がある方は相談してみるといいかもです。
また、体のそれぞれの器官は複雑に関係し合っているので、
例えば「頭が痛い」という症状一つとっても色んな原因・要因が考えられるため、
なかなか自分ではわからないことも多いと思います。
迷った時には……
もし、迷われる場合には、
まずはかかりつけ医などの気軽に相談できる医療機関に受診してみるのがおすすめです。
受診先の先生の専門と異なる場合でも対応してもらえるケースはもちろん多いですし、
先生同士が連携し合っているので、内科以外の科目も含めて適切な医療機関に紹介してくださると思います!
自分で「この診療科目かな!」と目星がつく方は、
診てもらいたい場所や症状によって専門性に併せて使い分けてみるのもいいと思いますよ!