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【意外と逆効果?】求人広告で避けるべき3つの表現とは?

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約6分

こんにちは。小田川です。

今年の秋ごろから少しずつ感染の動向が落ち着いてきたこともあり、求人・採用活動を再開される企業が全国的にも増えてきているようですね。島根県では2021年10月の求人雇用倍率が1.6になるなど、全国の中でも採用活動が難しい状況はコロナ以前から続いています。倍率が高まった要因を見てみると、求職者数は横ばいなものの、求人社数が昨年同時期に比べて伸びてきているので、少しずつヒトやモノの流れが生まれてきたことで忙しいお店や企業が増えてきているのだな、と感じています。

求人広告で避けるべき3つの表現について

そこで今回は、年末・年始に向けて採用活動で広告媒体や情報発信を検討されている企業様へ、「求人広告内でこんな表現はさけた方がいい」と思われる3つの表現や言葉について取り上げたいと思います。

もちろん、求人広告でのキャッチコピーや条件の書き方については、法令を順守し、かつ各媒体でのルールに則っていれば基本的には各社の自由です。(虚偽や誇大表現については当然NGですけどね…。)

ですが、「良かれ」と思って使った表現が意外と求職者に響きにくく、ともすると逆効果になってしまうこともあるんです。25年以上求人情報を取り扱ってきたメリットの視点から、「これは避けた方がいい」という表現3つと、その改善案について具体的に解説します。

①「アットホームな職場です」

「アットホームな職場」はGoogleやYahoo!で検索すると、「こんなキャッチコピーを使っている企業はブラックだ!」という記事がたくさん出てきます(笑)昔はよく求人広告に使われていましたが何故このように変わってしまったのでしょうか…。ここは情報発信の多様化と受け取り側の価値観の多様化が複雑に関係してそうですね。

「アットホームしか推すところがないのではないか」
「本当に職場が家のようだったら大変だろう」
「長時間労働を強要させられそう」
「都合よく使われそうなイメージ」

サイトの中では上記のような色々な理由を挙げられていますが、共通して言えそうなのは客観性が欠けているから響かないということだと思います。アットホームはいろいろな意味や雰囲気を伝えるのに便利そうですが、その分受け取り手によって様々な解釈をされてしまうので、現在ではネガティブなイメージに捉えられてしまう可能性が高く避けた方がいい表現だと言えます。

「会社の雰囲気がいい」ことを強調したいのであれば、この単語や言葉で説明をしたりせずに、写真や動画を使って受け取り側の解釈にまかせる方法が良いと思います。ポイントとしてはきれいな素材等ではなく、普段の様子をそのまま撮影したものが望ましいです。写真であれば職場の明るさや広さ・スタッフの表情・同僚・お客様との距離感が分かるもの、動画であればこれらに加えて話をしている声のトーンや目線がわかるものが良いと思います。職場の居心地や雰囲気がいいかどうかは言葉やキャッチコピーにして画一的に表現するのが難しい部分なので、「ありのまま」「普段の様子」を見せることが最も誤解を生みにくく、伝わりやすい表現になりえます。

②「頑張りややる気次第で昇給・昇格あります」

一見すると昇給や昇格があるんだから良さそう!ですが、先ほどのアットホームと同じく「頑張り」や「やる気」といった客観性に欠ける視点で評価が決まる=なんとなくブラックそう、というイメージを与えかねません。やはり根っこにある「メリットを打ち出す時には誰が見てもわかるようにする」という基本的な視点がないことで、求職者へ響かない表現になってしまうのだと思います。

評価を適正に行い、昇給や昇格といった待遇アップへつながることをアピールしたいのであれば、評価制度があり具体的にどうすれば評価してもらえるのかを明示することが必要です。もし評価制度というような形式がない場合であれば、評価されるに至るまでの仕事の覚え方、具体的なキャリアアップに向けての情報を細かく出していくことも効果的です。入社して最初は〇〇〇の業務からスタートします。〇〇〇のような研修を通して〇〇〇を身に付けていきます。→〇ヶ月ごろから徐々に〇〇〇にも取り組んでもらいます。→〇ヶ月ごろには〇〇〇のプロジェクトの中心メンバーとして〇〇〇を担当していただきます、のようなイメージですね。ポイントは採用後1年程度の動きをより具体的に表現することです。1年以上先のキャリアを意識してもらうことももちろん大切ですが、やはり目の前、入社後すぐの働き方や仕事のイメージをいかに具体的に持たせられるかで採用後のミスマッチを防ぎ、より会社の方向性に沿った求職者へ情報を届けやすくなります。

様々なアンケートや調査を見ても、求職者が職場を選ぶ時に重要視している上位項目には、「仕事内容」「給与」「雇用形態」が必ず入ってきます。評価に関係する情報はこれらと合わせて求職者が応募するかどうかを判断する重要なポイントとなりますので、上記の様に出来るだけ具体性と客観性を持った表現を行うようにしてください。

③「どなた(誰)でも出来る仕事です」

これは未経験の方でも始めやすい仕事内容で、応募者のターゲットを出来る限り広めたいという意図で使われている表現だと思いますが、広すぎる抽象的なキャッチコピーは結果として誰にも響かない=反響・応募・採用に繋がりません。これに近い表現を使った求人広告は、往々にしてどんな人に応募してほしいのか定まっていない、自社の強みや特徴はどこなのかが明確になっていないというパターンが多いです。

基本的には過去にいずれかの方法で応募し、実際に職場で活躍されている従業員さんや先輩となるスタッフさんがいらっしゃるはずなので、その方々に「なぜうちの会社に応募したのか」「どうしてここで働き続けているのか」を聞いてみてください。ヒアリングを行うことは自社の特徴や強みを具体化していく上で効果的ですし、その本質的な理由を表現することで、求人や採用に関する情報が非常に高い説得力を持ちます。企業の採用サイトや採用動画で先輩のインタビューや座談会を取り上げることが多いのは、このような点での「納得感」、企業の「一貫性」を伝えるための有効なコンテンツだからです。最近ではより企業の考えやスタンス、雰囲気を伝えるためにSNSの活用も盛んに行われていますね。

いずれにしろ、「誰にでも」という安易な表現は避け、企業のビジョンに共感してもらい、より意欲的に仕事に取り組んでもらうためのターゲット(ペルソナ)設定や採用コンセプトの策定を行って表現を工夫することが大切です。

まとめ

求人広告で避けた方がいい表現を3つ例に挙げてみましたが、いかがでしょうか。

求職者に響くようなキャッチコピーを考えてみて!と言われることもありますが、これを書いておけばOK!という「正しい」表現はないと考えています。(誰か知っていたらぜひ教えてください…)ですが、出来る限り避けた方がいい表現はある程度具体的になっていますので、これらのポイントをおさえながらより正確で分かり易い情報を伝えるために、日々表現や採用活動は柔軟に変化させ続けることが大切です。

私たちメリットも日々変化する社会や地域の価値観の中で、どのような表現や情報伝達方法が見る方へ響くのかを模索し続けています。少しでも企業のお悩みや課題に寄り添い、目標やゴールに向けた活動のお手伝いが出来れば幸いです。

今回も、ありがとうございました。

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