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島根・鳥取の魅力を発掘

弓道とは求道である◎

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こんにちは!
企画開発セクションの松本です。
これまでただのキャンプ好きなおじさんがキャンプについてイロイロ書いてきましたが、
あまり1本のテーマだけに絞るのもネタが尽きてくる気がします。
なので、時たま違うテーマで書くことをお勧めします。

弓道について

みなさん『弓道』ってご存じですか?
自分は学生時代から社会人に入ってからも『弓道』を続けていました。
弓道とは、和弓(わきゅう)で矢を射(い)、的(まと)に中(あ)てる術の修練を通し、
心身の鍛錬をする日本の武道です。
弓道自体は見たことやなんとなく知っている方は多いとは思います。
でも、やった人は少ないのではないでしょうか。

ちなみに弓道は和弓、アーチェリーは洋弓です。
大きく違うのは目的と言われています。
弓道は修練の為の武道、アーチェリーは命中精度を求めるスポーツ。
実際には古来より、生活の為の狩猟の道具だったり、戦いの道具だったり、
歴史を辿る中で似たような違うものになりました。
何か面白いですよね。

弓道競技について

心身の鍛錬を目的とする弓道にも自分を試せる場があります。
学生の場合、他のスポーツと同じく総体もあるし市や県の弓道団体が主催する大会もあります。
では、自分たち社会人が目指す最高峰の大会は何か?
・全日本弓道選手権大会
・国民体育大会 など
あまり知られてはいませんが…『世界弓道大会』なんてのもあります。
主に欧州で盛んなようですね。

そして、アーチェリー(洋弓)はオリンピックが最高峰の大会かと思います。
残念ながら弓道にはオリンピックの舞台は今はありません。
いつかオリンピック競技になれば目指します!オリンピックで金メダル!!

競技についてに戻ります。
と、その前に種目があるので触れたいと思います。

種目①近的競技
28メートル離れた場所から12寸(約36センチ)の霞(かすみ)的を一手(2本)を数回射て、
的中数を競う競技。
※同中だった場合は競射と言って射詰(いづめ)と遠近(えんきん)で順位を決めます。
※優勝者を決める場合は射詰(どちらかが外すまで射続ける競射)で行い、
 それ以下の順位は遠近(1本射て中心に近い矢を決める競射)で行います。

種目②遠的競技
60メートル離れた場所から100センチの的を 一手(2本)を数回射て、的中した箇所の得点を競う競技。
真ん中黄色が10点、続いて赤色9点、青色7点、黒色5点、白色3点となっています。
使用する矢も近的とは異なり細く軽いものを使用します。(今は違っていたらごめんなさい。)
※同得点の場合は得点になった的中本数で決めます。

霞(かすみ)的
近的競技風景
星(ほし)的
近的競技風景その2
遠的的
遠的競技風景

TVで芸人が弓道やっているのを見たことがあります。
的(まと)が霞的(かすみまと)では無く星的(ほしまと)で行ってました。
弓道やってた知人が「星的だがーん、星的なら誰でも中ると思うわ。」と言ってました。
『禿同』『それな』です。
★そして残心は大切にしましょう!

基本皆さんがよく見る『弓道』は近的競技だと思います。
学校にある弓道場もほとんど近的の弓道場です。
ちなみに遠的競技をする際、島根県の場合は遠的道場が無いので、
グラウンドなど広い場所で行われていました。
★島根県弓道遠的大会は「出雲ドーム」で行われます。
続いて、日本国内で弓道競技最高峰の大会は、

全日本弓道選手権
選手権は簡単に言うと近的の個人戦です。
各県で予選を行った出場者、各ブロックで数名の出場者を決め、
本戦でも予選が行われ上位20名が決勝へ進出し、
決勝では一手(矢2本)を5回射て、10射の的中数で競います。
最高的中数の人が複数いた場合、射詰で勝者を決めます。
確か参加資格があったような気がします。
〇段以上とか称号を持っていないとだめとか。
(地方ルールかもです。ちなみに称号とは錬士・教士・範士の事です。今現在は分かりません。)
ちなみに平成28年の第67回全日本男子弓道選手権大会では松江市の方が優勝されてたりします。

国民体育大会 弓道競技
国体は選手権とは違い団体戦です。
近的と遠的両方それぞれで順位を競います。
各県3名のチームでブロック大会を通して本戦に出場できます。
本戦での予選は一手(矢2本)を2回、4射を2セット計8射を3名で24射の的中数で決勝出場団体を決め、
決勝は4射を3名で12射のトーナメント方式で勝者を決めます。
同中だった場合は1人1射づつ3名での射詰で勝者を決めます。
参加資格は島根県の場合、まず県連が定めた大会に出場し、強化指定選手に選ばれたのち選考会があった気がします。(今は違うかもです。)

2つの競技概要を書きましたが、その他、市・県単位の大会も年間10大会程度あります。
基本は近的で行われ、1人8射で3人または5人チームの団体戦、同じ本数で個人戦も同時に行われます。
その他にも全国の主に新成人が参加する京都の三十三間堂大的全国大会や、
全日本弓道大会(選手権とは別大会)、西日本弓道大会など
比較的大規模な大会にも参加出来たりします。
弓道は「中てる事が目的ではない」と指導されてきましたが、競技では中たる事が求められます。
修練の結果を表せる一つの方法として競技があるんだと思います。

弓道をやってみたいって思ったら

公益財団法人全日本弓道連盟HP( https://www.kyudo.jp/ )で調べました。
まず、弓道場(学校など一般の人は入れない場を除く)は島根県に10件鳥取県に5件あるそうです。
自分は島根県の高校で弓道部に入部し、地元の弓友会で続けていました。
なので、とりあえず島根県で『弓道』を始める方法です。
一番多いと思うのは高校の部活動でしょう。
(島根県大田市の場合は市立第一中学校に弓道部が存在します)
あと、社会人になっても各地域に『弓友会』という団体があるので、
そこから始める人も結構多いです。

次に、何故弓道を始めようと思ったか。

  • 友達に勧められて弓道部に入部した
  • 漫画やアニメなどで憧れがあった
  • 運動は苦手だけど運動部に入りたかった
  • 日本古来の伝統文化にふれてみたい

などでしょうか。

部活動の場合、野球部やサッカー部などと違って、
全くの未経験者(弓にさえ触れたことが無い人など)が始める部活動だと思います。
なので、きっかけは単純な場合が多いような気がします。
ちなみに自分は中学の同級生に誘われ入部しました。

社会人になってから始める人は自分の周りの印象ですが、

  • 地域のコミュニティに参加したい
  • 学生時代に少しやっていた
  • 日頃の運動不足の解消のため
  • 歳をとってからもできる趣味を始めたくて

などと言ってらっしゃる人が多かったです。

島根県は意外かもしれませんが弓道が盛んな地域です。
松江、出雲、仁多、大田、江津、浜田、益田、津和野と8つの弓友会があり、
それぞれの地域で大会が執り行われたりしてます。
そして、その弓友会で行われている弓道教室に通うことで弓道を始めることができます。
実際に使う弓具(弓、弦、矢、ゆがけ等)は貸し出してくれることもあるので、
各弓友会にお問い合わせください。
開催されている時期・期間や会費などの詳細も各弓友会で違うと思いますので、お問い合わせください。

弓道は生涯スポーツだとも言われます。
中には自分のおじいちゃんと歳が変わらない位お年を召した方もいらっしゃったり、
学校に弓道部が無く、卒業されてから始めたいって思われた若い方もいらっしゃったり、
仏教を学びに日本に来た外国の方もいらっしゃいました。
色々な職業や経歴を持っている人とコミュニケーションを取り、
社会人として一回りも二回りも成長できたのではと思っています。

きっかけは興味本位でも、なんでも良いと思います。
興味を持たれた方は是非、門を叩いてみてはいかがでしょう!

弓道をやってみて身についたこと

弓道には、《真・善・美》という思想があります。

《真》とは
弓を正しく引けば当たる。その『正しく引く』事を突き詰め、
放たれた矢によって答えを教えてくれます。
《善》とは
弓本来は武器となるが、『弓道』には敵はいない。慢心や欲望を生む自身が敵と考えます。
自身と向き合い、心を整え、常に平常心であり、礼節をもって相手を慈しむ心を養う。
《美》とは
『真の形』『善の心』が一体化して初めて美しい弓とする事ができます。

弓道を行う目標というか求めるものというか…。
それは仕事や生活、遊びなどの日常にも当てはまる部分というか…。
多分に当てはまる所はあるかと思います。

この 《真・善・美》 の中で最も重要なのが美は求めるものではなく、
真の形と善の心が合わさってなるもので、美は後から自ずと付いてくるもの
なんです。
美を求めて正しく動いても、美を求めて善い行いをしても結果は出ないんです。

この教えは結構ちゃんとしているでしょ?
なので、弓道やっていた人はちゃんとしているんです。
身につきました!

そう、↑この考えが備わっていない証拠です。
そう、一朝一夕で備わるものではないのです。
そもそも備わらないのです。
なので、日々の仕事や生活において俯瞰で見る感覚や、
きちんとした自身の考えを見出す必要があるんです。
それを継続して行かなければならないと思う気持ちを身につけるのです。
弓道は求道なんですよ!

わが母校の弓道部には伝えている言葉があります。
「自分一人ぐらいはと思う心が全体の和を乱す元である」
自分が1年生か2年生の時にカレンダーに書いてあった標語かなんかです。
弓道って個人での戦いなんですが、自分以外の人の事を考えることが結果につながるんです。
歳を経てこの教えがどんどん沁みてくる気がしてます。

次回は【イロイロなキャンプ料理】です。

今回、少し志向を変えて弓道について書いてみました。
“道”を歩む人なら今が全てではないことがわかりますよね?
全てはこれから、進行形で、更には“常”で考えなきゃいけないのです。
今に満足していませんか?
頑張りましょう。

まだまだ弓道について書けることは沢山あります。
作法の事や、専門用語の事、道具の事などなど。
また機会があれば書きたいと思います!

次回はキャンプに戻ります。
秋はキャンプのシーズン!
そして、キャンプでの楽しみなのはやっぱり料理です。
キャンプならではだったり、家でも作るやつだったり、
なので、キャンプ料理について書きたいと思います。

次回もお楽しみに!

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