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CAMP until Returning 自然観察始めました!今年のまとめは『理科』としたはなし

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チーム「自然と遊ぶ」
こんにちは。
チーム「自然の遊ぶ」です。
この企画を立ち上げた張本人が去ってしまいました…。
が、しかし!
続けますよ!

2022年最後のブログ(会社としても最後かも)になります。
今年もイロイロありました。
個人的としては「島根県森林インストラクター」、「NACS-J自然観察指導員」として自然に関する勉強をさせていただける機会が増え、どんどん面白くなってきています!
キャンプやツーリングなど趣味に活かせられればと思ってましたが、自然観察の方の比重が大きくなってきたかも…。
と、いう事で!

今年のまとめは理科とします!?

そんな2022年、まとめとして『理科』について書こうと思います!
なぜまとめが『理科』なのか!!!???
ちょっと見てみてください↓

  • 草本(そうほん)・木本(もくほん)
  • 越年草(えつねんそう)・多年草(たねんそう)・1年草・2年草
  • 維管束(いかんそく)
  • 葉序(ようじょ)/互生(ごせい)・対生(たいせい)・輪生(りんせい)・コクサギ型
  • 単葉(たんよう)・複葉(ふくよう)・掌状複葉(しょうじょうふくよう)・羽状複葉(うじょうふくよう)
  • 鋸歯(きょし)
  • 総苞片(そうほうへん)
  • 装飾花(しょうしょくか)
  • 萼(がく)
  • 殻斗(かくと)
  • 胞子嚢群(ほうしのうぐん)/ソーラス
  • 斑入り(ふいり)

どうですか?『理科』でしょ?
今年、自然観察で教えてもらったイロイロな植物についてまとめたりしていました。
ノートにこんなことを沢山書いていたんです。
他にも…

  • 外来種
  • 帰化植物
  • 要注意外来生物
  • 世界の侵略的外来種ワースト100
  • 環境省レッドリスト
  • 絶滅危惧種・準絶滅危惧種
  • 指標生物(しひょうせいぶつ)
  • アレロパシー(根から周りの植物の成長を抑制する物質)
  • 有肺類(ゆうはいるい)
  • 地衣類(ちいるい)
  • 有櫛動物(ゆうしつどうぶつ)

ですよ。
もうこれは完全に『理科』じゃないですか?
多分ですが…もう少し詳しくすると『中学-理科-生物』なのでは!?

あの頃の自分は何を学んでいたのか?何をしていたのか??
今でもはっきり覚えているのは、
「イケていないグループで庭球野球(ソフトテニスボールで野球すること)をし、
シーズンごとの打率・防御率を付けていた」
事しか記憶にございません!!

だから、今年のまとめは『理科』なんです。

あの頃の俺へ
毎日飽きもせず庭球野球ばっかりやっているけど、そのデータ…特に役に立たないぞ!
そんな事より、もう少し理科の勉強を頑張れ!
大人になったお前は木の実や花、葉っぱが気になって仕方がない日が来るんだぞ!
そんな時「もっとあの時勉強しておけば良かった」って思うんだ。
その投げているソフトテニスボールが松ぼっくりに変わるんだぞ。
今からでも遅くない、もう少し周りで咲いている花にも興味を持ちなさい!
PS.元近鉄・阪神の住友の投球フォームモノマネは今でも通用します

とりあえず、上に書いたリストの中から、覚えたことを少しですが皆さんにもご紹介します。

葉っぱのこと

「葉を見て何の植物か判断する」事が出来たら良いですよね…。
自然を学べばわかるようになるんでしょうね。って思ってました。
ただ『葉っぱ』といってもイロイロな特徴があり、その特徴で、ある程度は判断できるんだと思います。
が、しかし!それだけではわからない事も多くあるそうです。
(暑かったり寒かったりで成長のスピードは各植物も違いますし、地域によって違う進化?特性?個性?みたいのもあるそうです…)
「一般的にこうです」みたいなのは理科で学べるんですから最低限勉強していれば良かったです。

そんな中から、葉っぱについて一般的なやつを紹介します。
(ちゃんと勉強していた方は知っていらっしゃるかと思いますが…)
葉には単葉と言われる1つの葉と、複数枚集まって1つの葉っぱとなる複葉とあります。
知ってました?複葉の1つの葉を「葉っぱ」って呼んでませんか?
なんか習った気はしましたが…改めて「へぇ~」でした。
そして、葉のつき方は大きく分けて互生葉序、対生葉序、輪生葉序、コクサギ型葉序の4つに分けられ、
特にこの「コクサギ型葉序」はテストに出ますよ!
あと、鋸歯(書いて字のごとくノコギリみたいにギザギザ)があるかないかでも判断できます。
もちろんこれ以外にも沢山特徴はありますけどね。
実や花はもちろん、季節、地域、周辺の植生、歴史なども踏まえ「この木は〇〇では?」って判断できるんです。
「なんで知らなきゃいけないの?」
とは言わないでください!
知りたいから知りたいんです。

花のこと

花はわかりやすいです。(嘘です)
花を見れば「〇〇の花だよ」って言えます。(言えませんし、多分間違ってます)
…。

そうなんですよ。
「花ぐらいは」って思ってました。
が、花も難しいやつ沢山あります!
例えば…

有名なところで「アヤメ」「カキツバタ」「ショウブ」の見分け方。

古くから「いずれアヤメかカキツバタ」という慣用句があります。
アヤメとカキツバタはとても似ており、区別がつきにくい所から
『どちらも優れていて優劣がつけにくい』という意味です。
幼少期にとても可愛い女の子が「大人になっても美しくなるだろう」って
マンガか何かで使われていたのを見たことがあります。
アヤメとカキツバタ、とても似ているんです。(ショウブもですが)
アヤメ/花弁(花びら)の根元部分に網目模様がある。あと、乾燥した所を好みます。
カキツバタ/花弁(花びら)の根元部分に白い筋がある。あと、水の中に生えています。
ショウブ/花弁(花びら)の根元部分に黄色い筋がある。あと、アヤメとカキツバタの中間(半乾湿地)に生えています。
こうやって書き出すと違いが分かるけど、知らない土地だと難しいです。

ちなみにハナショウブは同じような紫色ですが、キショウブという種があり、花が黄色いので「黄色かったらショウブ」なのは間違いないです!
も一つ、漢字で書くと菖蒲と菖蒲って同じなんですよ。(前のはアヤメと打ち、後のはショウブと打ってます)
色も菖蒲色(しょうぶいろ/あやめいろ)と書いてアヤメ色の方がピンクっぽいです。
同じ漢字使ってる位ですからわからないのも仕方ないですよね!

同じ場所にあるのに「ハルジオン」と「ヒメジョオン」

「ハルジオン」という花と「ヒメジョオン」という花をご存じですか?
両方とも北アメリカ原産で現在は帰化植物としてあちらこちらで見ることが出来る花です。
そして、大体同じ時期に大体同じ場所で大体同じ様な花が咲きます。
見分け方はハルジオンは茎の中が空洞になっています。
さぁ、これはどちらでしょうか!?

「アザミ」とアザミではない「キツネアザミ」

「アザミ」は知ってますよね?
キク科アザミ属で紫色のトゲトゲした花ですが、同じ時期に咲き、少し薄い紫色のアザミっぽい花があります。
それが「キツネアザミ」という花です。
このキツネアザミはキク科キツネアザミ属に属するアザミとは別の種類なんです。
名前の由来も「アザミに見えるがアザミではなくまるでキツネに抓まれたようだ」だからだそうです。

ちなみに白いアザミはシロバナノアザミという種類があるそうですが、こちらはノアザミの変異体だと思います。

紹介したのは少しですが、よく似ていてそれぞれの特徴を見定めて判断する花も多いです。
やはり花も難しいです。でも、面白いですよね!

外来種のこと

続いては外来種について。
TVで池の水抜いたり、危険生物が住宅街に出たりするニュースを見た方は多いと思います。
自然観察を行う際にほぼ絶対話に出てくるのが外来種についてです。

外来種とは
元々その地域には存在していなかった種の生物。
人の手によって違う地域から入ってきて、元々の地域の生態系に大きな影響を及ぼします。
気候の影響を受けない、且つ食欲旺盛な動物が元々の生態系に関係なく捕食したり、アレロパシー(根から周りの植物の成長を抑制する物質)が強い植物によって周辺の植生が変わったりと、昨今大きな環境問題になっています。

外来種と同じような呼び方に帰化植物、移入種、外来生物などと言います。
そして、外来種を語る上で外せないのが、『要注意外来生物(生態系被害防止外来種)』、
『特定外来生物』とか『侵略的外来種ワースト100』とか言われているやつです。

特定外来生物、要注意外来生物(生態系被害防止外来種)とは
特定外来生物とは日本古来の在来種を捕食したり、競合することにより、生態系を損ねたり人の命や農林水産業に被害を与えたりする、或いはそうする恐れのある外来生物によって起こる被害を防止するため、「特定外来生物」と国や自治体が定め、必要に応じて規制(飼育・栽培・保管・運搬・輸入・販売・譲渡・放出)を行う外来生物のことです。
という事は…要注意外来生物は法律で「特定外来生物」と特定はされてはいないけど、色々と被害が大きくなる可能性がある外来生物って事でしょうね。

侵略的外来種ワースト100とは
ちなみに『日本』版も『世界』版もあります。
日本版は日本生態学会が定めており、日本に入ってくる外来種の中でも“より”強いやつを選定されたやつです。世界版は国際自然保護連合(IUCN)の「種の保全委員会」が定めており、日本版より大きい枠組みで影響を与えているやつのリストです。

ちなみに結構大事な感じがしますよね…。
でも、結構身近にいるんです。残念ですが…。

身近な要注意外来種、侵略的外来種ワースト100
・セイヨウタンポポ(要注意外来生物、日本の侵略的外来種ワースト100)
・ムラサキカタバミ(要注意外来生物)
・セイタカアワダチソウ(日本の侵略的外来種ワースト100)
・クズ(世界の侵略的外来種ワースト100)
・エゾミソハギ(世界の侵略的外来種ワースト100)
・ススキ(世界の侵略的外来種ワースト100)

もっともっとありますが、自分が見つけ、調べた中にも結構いました。
皆さんもクズとかススキは普通に見ませんか?
実は世界で見ると侵略的外来種なんだそうです…。
ちなみにススキはセイタカアワダチソウが日本で猛威をふるっているのと同じように北米を侵略しているんだそうです。
何か不思議な感じがしますよね…。

あとはレッドリストというやつです。

レッドリストとは
国際自然保護連合が1964年から作成している「絶滅のおそれがある野生生物」のリストの事です。
日本では環境省や各都道府県が作成したレッドリストや都道府県別レッドデータブックもあります。

どうでしょう?聞いたことはありますよね?
とにかく、自分も自然観察会に参加するようになり、そういう外来種の影響で見られなくなった植物や虫などの話をよく聞くようになり、興味を持たねばいけないって事です。

今年のまとめは理科です

とりあえずそんなこんなで今年は理科の勉強を沢山しました。
一般的には課外授業とでも言うのでしょうか。
ここに書ききれない位もっともっとありますが、今回はこれ位にしといてあげます!

まとめと簡単には言えませんが、普通に生活しているだけではいけない時代が来たのかもしれませんね。
まずは、興味を持つこと。
そして、自分にできる事はとりあえずやってみる事。
少しづつですが、頑張っていこうと思います。

最後に、近々何かしらで勉強した成果を出す場が始まるかもしれません。
目にすることがあれば、暖かい気持ちで見守ってください!!

この記事を書いた人

チーム「自然と遊ぶ」
豊かな自然に囲まれた山陰で暮らしていると自然と“自然と共創”している事に気づきます。
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